議案第4号 令和3年度一般会計補正予算 反対討論

議案第4号 令和3年度一般会計補正予算には、新型コロナウイルス対策費、ワクチン接種の予防費の計上されており、この点で賛成するものですが、次の点を指摘し、反対するものです。

総務管理費・諸費に、ふれあいバス運行路線再編・ダイヤ改正に伴い、経路延長による乗務員の増員にたいする増額2173千円が計上されています。

この増員が、今回の見直しの中で、バス運行空白地域への対応ではないことは、大変残念です。

この間の説明会では、前回の見直しで空白地域となった市民からの「バスがなくては生活できない」という切実な声に、「次回の見直しで検討したい」と回答しているのにもかかわらず、改正案には空白地域をカバーする計画はなく、効率性のみを追求した運行計画となっています。またもや空白地域の市民を置き去りにすることになります。

一方で、酒々井プレミアムアウトレットへの新たな乗り入れが、組み込まれました。市民から「本当に必要なのか」という疑問視する声が上がっています。

アウトレットの開設時に、千葉交通が榎戸駅・八街駅を経由してアウトレットまで運行したものの、採算が取れずわずか4ヶ月で廃線となった経緯があるのにもかかわらず、「高速バス、京成線、JR成田線など乗り継ぎができる可能性がある」とし、どれだけの市民要望があるのかあいまいのまま、採算を度外視しての運行計画となっています。まずは、市民のくらしの足を最優先とすべきです。

2013年、交通安全対策基本法が施行され、「日常生活に必要不可欠な交通手段の確保」を国の施策に位置づけています。市の地域公共交計画に、この立場を明記し、地域の移動権を実質的に保障する施策を、積極的に進めることが必要です。

また、市の地域公共交通が進めるSDGs達成が、掛け声だけであってはなりません。市民がいつでもどこでも自由に、安全に移動することは、健康で文化的な最低限の生活を営むうえで欠くことができません。 孤立集落や住民を絶対につくらないこと、誰もが安心して運転免許証を返納できる計画となることを求めます。

4款・衛生費では、コロナ対策として備品購入費・ワクチン接種に関わる予算の計上について、この点では先ほど申し上げたとおりですが、これだけでは片手落ちです。コロナを収束させるためにはPCR検査への取り組みが必要です。特にワクチン接種対象外の12才以下の子どもの対策が必要です。文科省は幼稚園・小学校・中学校への検査キットの配布を始めていますが、県内でもクラスターが多い保育園への対策はありません。保育園へのPCR検査・抗体検査キットの配置を求めます。

また、コロナ禍で生理の貧困が問題となっていますが、未だ本市は対応をしていません。学校をはじめとする公共施設への配置を急ぐべきです。

 

以上の立場から反対するものです。